前橋汀子(ヴァイオリン)

ⓒ篠山紀信

前橋汀子 Maehashi Teiko

2017年に演奏活動55周年を迎えた前橋汀子は、日本を代表する国際的ヴァイオリニストとして、その演奏は優雅さと円熟味に溢れ、多くの聴衆を魅了してやまない。国内外で活発な演奏活動を展開し、これまでにベルリン・フィル、ロイヤル・フィル、フランス国立管、クリーヴランド管、イスラエル・フィルなどの名楽団、メータ、ロストロポーヴィチ、サヴァリッシュ、マズア、小澤征爾など世界の一線で活躍するアーティストとの共演を重ねている。

近年、小品を中心とした親しみやすいプログラムによるリサイタルを全国各地で展開、好評を得ている。一方、J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ」全曲演奏会、そして2014年からは原田禎夫(チェロ)、久保田巧(ヴァイオリン)、川本嘉子(ヴィオラ)と共にベートーヴェン:弦楽四重奏曲の演奏会を行うなど、室内楽にも意欲的に取り組んでいる。

なお、レコーディング活動も活発で、最新CDは自身2度目の録音となる「バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全集」が2019年8月に発売。著書「私のヴァイオリン 前橋汀子回想録」が早川書房より出版されている。

2004年日本芸術院賞受賞、2007年第37回エクソンモービル(現・JXTG音楽賞)音楽賞洋楽部門本賞を受賞。2011年春の紫綬褒章、2017年春の旭日小綬章を受章。

使用楽器は1736年製作のデル・ジェス・グァルネリウス。

参加公演